誰でも低酸素殺虫処理が出来る「モルデナイベ」

防虫

◆ちょっと心配なときにもすぐに対処

日常点検の折に、虫を「発見」!!ドキッとして周辺を調査。疑わしき資料はあれど、確信は無い。もしかすると、これじゃなくてあの資料かも…?

外部からの受入資料に、虫がいる可能性が否めない。文化財IPM、予防保存の観点からも、対処すべき状態。どちらも、被害が広まる前に早く処置したいところです。

それも…
今すぐ、自分で、手軽にさっと!(ここが重要)

それを叶えるのがMoldenybe®モルデナイベ】
こちらは、弊社でも販売を取り扱わせて頂いている、株式会社 資料保存器材 様の商品です。

この商品の一番の特徴は、「低酸素処理」、すなわち、脱酸素剤とともに資料を密閉封印することが、どなたでも簡単に出来ることです。
通常は、密閉性の確認・保持や、熱圧着機が必要であるなど、密閉封印は手軽に出来るものではありません。しかしながら、スライド・チャック式バリア袋(鍵型構造の3連ファスナー・実用新案登録第3175200号)により、簡単、かつ、繰り返し(脱酸素剤の入れ替えは必要)、利用することが出来るのです。

迅速な対応が出来る、心強いツールですね。

◆内部発生を発見したとき

文化財IPMの基本のひとつに「発見(点検)」があります。
早期発見こそ、被害を最小に食い止めるものであり、点検作業は一番の要と言えます。

さて、発見したら次は「対処(処置)」です。
速やかに対処をしたくても、私どものような、専門の業者を呼ぶにも日数がかかります。後日の相談となるにしても、今すぐに対処したいのが、担当者様の心理。

「今、何が出来る?」判断のときです。

そんなときに、モルデナイベがあれば、あっという間に隔離と低酸素処理が完了!!

5~6週間程度、低酸素状態に置くことで、虫たちは卵を含め、生存不可能となります。ただし、カミキリムシなど一部の昆虫類の卵は死滅しないという報告があります。
なお、モルデナイベは、約3カ月間、脱酸素状態(酸素濃度0.1%以下)を維持できます。

◆外部からの受け入れ資料

貴重な資料の寄贈を受けた折に、それまでの収蔵環境や、資料の状態からみて、虫の存在が疑われる場合があります。

収蔵庫に入れるわけにはいかないし、かといって、どこかに仮置きするわけにもいかず…
隔離しておきたいぐらいだけれど、そもそも、どこに置いておくの?
そして、その置き場は、保存環境に適しているの?

「仮保存をどうするか?」頭を悩ます問題です。

そんなときに、モルデナイベがあれば、あっという間に隔離と低酸素処理が完了!!

モルデナイベは、低酸素の耐性に弱い虫の、成虫や卵まで殺すのに必要な条件である、「室温条件で酸素濃度0.1%以下を3週間」をクリアしています。
室温条件を鑑みて、5~6週間は低酸素状態を維持する必要があると考えます。

◆エコミュアーFTプレート(文化財用防虫剤)との合わせ技

繰り返し使用可能で、密閉処理が出来るモルデナイベの特性を生かし、防虫剤の「エコミュアーFTプレート」を用いた防虫処理をご提案します。

未開封の脱酸素剤にも有効期限があり、6ヶ月程度(15℃以下で保存の場合1年間)で脱酸素効果が低下します。緊急で殺虫したい時に脱酸素剤の効果が得られないこともありますので、有効期限が長期間に渡る文化財用防虫剤のエコミュアーFTプレートを常備しておくこともおすすめ致します。

有効期限内の脱酸素剤が手持ちで無い場合には、「エコミュアーFTプレート」をモルデナイベに1年程度入れたまま収蔵しておいても虫をゼロに近づけることが可能です。卵や蛹の状態の昆虫類が潜んでいることも懸念されるため、成虫が出てくる季節まで、1年程度、放置することで、効果を得ることが可能となります。

◆湿気対策にも活用できる

社寺や空調管理が難しい箇所での保存において、資料に湿気がつきやすく、カビが発生しやすいなど、お困りの場合にも、モルデナイベが役立ちます。

保管場所の湿度や資料の水分含量が適性な状態であるときに、資料をモルデナイベに入れ込み、密封しておくことにより、保管場所が高湿度環境となった際でも資料への影響はなくなりカビを発生しにくくさせることができます。

◆大きな資料は弊社にお任せください

モルデナイベには、3種類のサイズがラインナップが揃っていますが、それ以上の大きさを必要とする資料で、防虫処理や湿度対策が必要な場合は、弊社にお問い合わせください。

ガスバリアシートなどを用いて、ご要望の大きさで包み込みます。
作業当日は、お客様にシート内に資料を入れていただき、脱酸素剤または防虫剤を封入後、私どもで熱圧着し、密閉処理いたします。

昆虫類の被害に素早く手軽に出来る対処「モルデナイベ」

購入のご相談はこちらよりお気軽にお問い合わせ下さい。

by とみぃ

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